小動物臨床総合誌 MVM(エムブイエム)、小動物腫瘍臨床 Joncol(ジョンコル)、獣医眼科プラクティス、動物看護コアテキスト 発行-ファームプレス

総合情報誌 mVm 2019年 臨時増刊号 No.182

MVM 2019年 臨時増刊号 No.182
高齢期の犬猫の行動変化

■監修:武内ゆかり (日本獣医動物行動研究会会長、東京大学獣医動物行動学研究室教授)
■A4判 ■132頁 ■ソフトカバー ■カラー 
■定価:本体価格6,500円+税
■商品番号 0532

巻頭言「高齢期の犬猫の行動変化」より

《高齢期の動物の行動変化を認識したとしても、「仕方ない」と諦めて行動診療科を訪れることはないであろう。それでも、本書を読んでいただければ理解していただけるように、単なる加齢性の行動変化で済ませてはいけないものも少なくはないと思われる。(中略)行動診療獣医師にとっては問題行動の類症鑑別の一助として、一般臨床獣医師にとっては、教科書的ではあまり習うことのない、高齢期に生じやすい医学的疾患に由来する行動変化を知るために本書を活用していただければ幸いである。》(武内ゆかり)

目次

高齢期の犬猫の行動変化とは

[村田香織]

認知機能不全とは

[小澤真希子]

7

歳齢以上のケースレポート

01:皮膚炎と常同障害により自傷行動(舐め・引っ掻き)が悪化したトイ・プードル、9 歳齢[荒田明香]
02:分離不安により留守番中の吠え、トイレ以外での排尿を示すトイ・プードル、7 歳齢[荒田明香]
03:認知機能の低下によって攻撃行動が頻繁になったウェルシュ・コーギー・ペンブローク、14 歳齢[奥田順之]
04:認知機能の低下による攻撃行動や行動変化が漢方薬で緩和した柴、12 歳齢[奥田順之]
05:留守番中の過剰発声と嘔吐を主訴とした雑種猫、13 歳齢[近藤悦子]
06:夜間の吠え行動と破壊行動を主訴とした柴、12 歳齢[白井春佳]
07:過剰な鳴きに関する雑種猫、19 歳齢[白井春佳]
08:慢性疾患をかかえたアビシニアン同士の攻撃行動、12 歳齢と11 歳齢[藤井仁美]
09: ホームドクターが日本獣医動物行動研究会へ相談した日本猫の夜鳴き、18 歳齢[藤井仁美]
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10:甲状腺機能低下症で、攻撃行動が生じたシェットランド・シープドッグ、7 歳齢[和田美帆]
11:認知機能不全で、攻撃行動が認められた雑種猫、12 歳齢[和田美帆]
12:環境修正のみで完治した外傷性脱毛症を呈した雑種猫、8 歳齢[和田美帆]
13:てんかん発作によって不安が強まり攻撃行動が悪化したチワワ、12 歳齢[入交眞巳]
14:飼い主の外出によって誘発される破壊行動が、認知機能の低下によって悪化した柴、9 歳齢[入交眞巳]
15: 認知機能不全症候群による不安症状に悩み、行動科を受診した、ヨークシャー・テリア系雑種犬、推定13 歳齢[尾形庭子]

併発疾患

高齢の犬と猫の脳神経疾患と行動の変化[金園晨一]
高齢の犬と猫の内分泌疾患と行動の変化[松木直章]
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高齢の犬と猫の運動器疾患による慢性痛と行動の変化[枝村一弥]

ホームドクターと行動診療科のやりとり

[佐藤昭司]